静岡の木工技術にふれる一日──展示会に協賛・参加しました!
- s-miraienergy
- 12 分前
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こんにちは。今回は、弊社とご縁のある方が委員を務めていらっしゃる「静岡の家具と木工技術の展示会」へ、6月7日に足を運んできました。静岡の木工技術と家具づくりの深い歴史と、地域に根付くクラフトマンシップに改めて触れ、大きな感動を覚えましたので、その様子を少しご紹介したいと思います。
木工の伝統が息づく静岡の地
静岡と木工技術——その歴史は、徳川家康公の時代にさかのぼります。家康公が隠居の地として静岡を選び、浅間神社や久能山東照宮の造営に全国から優れた職人たちが集まったことが、静岡の木工技術発展の礎となりました。
さらに、東に東京、西に名古屋・大阪と、大都市圏に囲まれた立地、港町としての物流の利便性もあり、多種多様なオーダーが集まったことで、静岡は家具と木製品の一大産地として発展していきました。展示会では、無垢材を生かした温かみのあるテーブルや、匠の技が光る椅子、繊細な箱物家具などが所狭しと並び、静岡の木工技術の幅広さと奥深さを体感できました。
木の温もりを未来へ——森林保全への想い
会場の一角には、森林保全活動への募金箱も設置されていました。そこには、次のようなメッセージが添えられていました。
「暮らしがどれだけ便利な素材に囲まれていても、やはり木目や木肌は暮らしを豊かにします。日本はかつて国をあげてスギやヒノキを植林した結果、世界屈指の森林大国になりました。ただ、一度人の手で植えられたスギやヒノキは、本来、定期的な手入れを必要とします。現在、林業の衰退により、放置された森が増えています。FASSでは、坂本龍一氏が創設した一般社団法人more treesを介して、森林保全への寄付を行っています。」
このメッセージに触れ、私たちの暮らしに密接に関わっている「木」という素材が、持続可能な社会にとっても欠かせない存在であることを改めて感じました。弊社もこれまで学校向けの環境教育を通じて、森林の大切さや自然環境との共生について子どもたちに伝えてきましたが、こうした活動をさらに広げていきたいという思いを新たにしました。
地域とともに未来をつくる
静岡の木工技術は、職人たちの手による確かな技と、地域の風土に育まれてきたものです。そして、それを支えるのは私たちの暮らしや、自然環境に対する意識でもあります。
環境教育を事業の一環として行う弊社としても、今回の展示会で得た学びや感動を、子どもたちや地域の方々へ伝えていくことが重要だと感じています。木の温もりや手仕事の魅力に触れる機会を提供しながら、持続可能な社会づくり、そして脱炭素社会の実現に向けた意識を育んでいきたい——そんな思いを新たにしました。
地元静岡の自然と技術、その素晴らしさを次の世代へとつなぐために。私たちはこれからも、地域に根ざした活動を続けてまいります。




